雅人side


「起立、礼」

「さようならー」


みんなざわざわと帰っていく


……俺、神那先輩と付き合えることになったんだよな


嬉しすぎる

一生分の幸せ使いきったかも


「雅人~帰ろうぜ」

「あ、うん」


親友の桂太―keita―といつも一緒に帰る


「あ、もしかして彼女帰る感じ?」


「そ、そ、そんなこと俺無理!!」


「だよな~」



本当は先輩と一緒に帰りたい

でも、誘うなんて無理!


「……桂太帰ろ」


「本当は彼女と帰りたいんじゃねぇの?ま、お前には無理か」



そんな会話をしながら下駄箱まで歩いていった