~放課後~
「美波帰ろ」
「ごめーん神那ちゃん、今日委員会で遅くなるんだ」
「そっか。じゃあ下駄箱のとこで待ってるから」
そう言うと、美波がニヤッとした
「彼氏と帰んなよ~。私、今日ものすごーく遅くなるから~」
「でも雅人の学年もクラスもわかんねぇ」
「美作くんは1年2組だよ~。」
「何で知ってんの?」
「だって美作くん、カッコ可愛いって有名だもん」
有名だったんだアイツ
確かにカッコ可愛いしな
「てゆうか年下だったんだ」
「知らなかったの?」
「……」
「神那ちゃんって案外抜けてるところあるよね」
「美波は外見に似合わずしっかりしてるよね」
美波は童顔だし、髪も茶色っぽくてふわふわだから一見バカそうだけどしっかりしてる
「あ、私もう委員会いかなきゃ。フフ、神那ちゃん頑張ってね♪」
仕方ない
1年2の下駄箱の前で待っとこう