子犬系男子の溺愛っぷり。

低いのに、耳障りな声じゃなくて、透き通るような低い声。

聞いていても、どこか落ち着くような。


もちろん顔と声の一致は全然しなくて、頭が混乱する時もあるけれど。

それも、夏目君には変わりはないのだからと思っている。


「先輩、何ボーっとしてるの?」

「え、いや…別に」


首を傾げるところすら可愛らしくて、夏目君がしても違和感がない。

それどころか周りをメロメロにしているのだから凄いものだ。

夏目君がする一つ一つの仕草が女の子みたいなのに、気持ち悪いと思った事が一度もない。


他の男子が、いざやってみたら鳥肌が立つだろうな…と想像するだけでも分かる。


「先輩って、髪サラサラだよね」

「…髪?」


夏目君は次に話題にするものが、恐ろしいくらいぶっとんでいる。

それが悪いとかじゃなくて、ほのぼのするというか和んでしまうから驚きだ。

独特の雰囲気というか…


とにかく夏目君本人が調和そのもので、周りを自分のペースにしてしまうくらいのオーラを醸し出している。