子犬系男子の溺愛っぷり。

――…


「楽しかったぁ!」


それから1時間くらいして夏目君と詩織は帰って来た。

満足した様子で。

ジェットコースターに乗った感想が、"楽しかった"なんてあり得ない。


「怜達は暇じゃなかった?」

「別に、大丈夫」


話してみて分かったけど、彼方君は割と話せば話してくれる。

そして案外可愛らしかったり。

夏目君の事を話してる時の彼方君の顔は、凄く明るくて印象的だった。


馬鹿にしてるような様子も見られたけど、友達思いの優しい人。

夏目君の事を陰ながら支えているんだろうなぁ…って伝わってきた。



「……2人きりは、妬ける」


俯きながら、そんな事を言っていたなんて誰も気付かなかった――…