子犬系男子の溺愛っぷり。

言われてみれば、そんな感じがしなくもない。……むしろ、そうとしか見えなくなる。

まぁ、そこが夏目君の良い所でもあるのかもしれないけど。


「裕貴のそういうとこ別に嫌いじゃないんですけどね」

「フっ。……素直じゃないね?」


嫌いじゃないですけどって遠回しに言わなくても、普通に好きって言えばいいのに。

彼方君は自分の思った事を素直に伝えられない性格かな?


普段は無愛想でニコリともしないけど、いざとなると照れ屋だったり……?

今だって微かに頬が赤く染まってる。


それに気づかれたくないのか顔を背けて、あたしに見られないようにしている。

案外、可愛い所あるんだね?


「フフっ」

「…何、笑ってるんですか」

「秘密」


彼方君の子供っぽい所を見つけて、少しだけ安心したあたし。