子犬系男子の溺愛っぷり。

特に嫌そうな顔とかすぐ分かる。

…嫌な時は、眉間にシワが寄ってるもん。


「みんな揃った事ですしそろそろ電車乗りますか!」


仕切り役は夏目君で。

それに賛同するのは詩織。

あたしと彼方君はと言うと、ただ黙って静かに後を付いて行くだけ。


この空気のまま、遊園地なんて耐えられるものなのかな?


あたしの一歩後ろを静かに歩いている彼方君の方を見ると、やっぱり無表情で。

だけど、凄く大人っぽい。

……悔しいけど、何だか負けた気分。


ムっとしたのに気づいたのか、「何ですか」って声を掛けられた。

いや……、声を掛けられるとは思ってなくて、内心焦ってる。


「…俺の顔に何か付いてますか?」

「いや……、」


もちろん何も付いてません。

理由を考えてなかったから言葉が何も出てこない。

こうなったら、思った事をそのまま言えばいいかな…!