子犬系男子の溺愛っぷり。

怜先輩はというと、顔を真っ赤にしたまま固まっている。

多分キスされる瞬間を俺の弟達に見られたのがあまりにも驚いたからだろう。


「そんなにがっついてたら怜さんに嫌われちゃうよ?」

「そうだぞ!裕貴兄」


この2人がいるから家ではほとんどイチャイチャが出来なかったりする…。

俺の最近の悩みは、これだ。


怜先輩にキスしようものなら今みたいに現れて邪魔をされ、仮に触れようとすれば確実に今後怜先輩に手が出せなくなるだろう。

…はぁ…。


「駿、舞、邪魔しちゃダメよ〜?裕貴だって年頃の男の子なんだからいろいろとあるのよ」


唯一の救いと言えば、母さんだ。

何だかんだ言って俺の事を助けてくれる母さんには感謝だ。


「ほら、怜先輩も驚いてるから早く部屋を閉めて母さんのとこに行けっ」

「「裕貴兄の変態」」


部屋を出て行く2人にとんでもない言われようだなぁ…。

何でそこで変態が出てくるんだよ!

実の兄を変態呼ばわりだなんてさ。


別に間違っちゃいないけど、弟と妹に言われると何かグサっとくる。