裕貴君とあたしの身体は大きさも柔らかさだって違うのに、それなのにどうしてかしっくりくる。


丁度ぴったりはまったパズルみたいに。


だから、なのかな…?

だから安心するのかな?


「怜、好き。…大好き」

「…っ」


ストレートの言葉。

思わず赤面してしまうあたし。


「また来年も一緒にいようね」

「うん」


そして降りてきた唇。

ほんの少し触れるだけのキス。


外に目を向けると雪が降ってきていて、裕貴君と過ごした初めてのクリスマスはホワイトクリスマスになった。


いろんな意味で距離が縮まったこの日。


あたしは、きっとこの日の事を忘れないだろうーー…。