子犬系男子の溺愛っぷり。

裕貴君に甘い言葉を言ってほしい。

…って言ったら、裕貴君はどんな顔をするのかな?


「素直な怜先輩好きだよ。でも、普段の怜先輩も好きだからね」

「…ん。」


裕貴君はいつもあたしがほしい言葉をくれるんだ。

それなのに、あたしは何も言ってあげられてない…。


自分はもらってばかりなのに裕貴君には何も返せてない。

あたしだって何か返したい。


「………あたしも、好き。」


だからね、いつも言ってくれる言葉をあたしは言いたいの。

あたしもちゃんと好きなんだよって伝えたい。


言葉が足りないのかもしれない。

…でも、あたしなりの精一杯。


裕貴君に伝わるといいな…。


「…俺すげー嬉しい。」

「…言葉で伝えるのは苦手なんだけど…だけど、伝えたくて…」

「ありがとう。俺、嬉しいよ」

「良かっ、た」


伝わってくれたみたい。

たった二文字だけど、その言葉を口にするのは勇気がいるし緊張もする。


それくらいその言葉には重みがある。


軽い気持ちなんかじゃない。

あたしの気持ちは本物なんだ。


簡単に好きって言ってるわけじゃないんだよって。