子犬系男子の溺愛っぷり。

変なドキドキがあたしの全身を駆け巡っている。

…別に裕貴君にキスされてるわけじゃないのに、どうしてこんなにドキドキするんだろう?


「怜先輩、顔真っ赤。」

「…るさいっ!」

「何やっても可愛いですね〜」

「…っ」

「あ、照れましたか?」

「…べ、別に。」

「嘘つけ。本当は照れたでしょ?」

「…そ、そうだよ。照れたよ…!」


裕貴君がうるさいから思わず認めてしまったあたし。

こ、これってもしかして裕貴君の罠にハメられたのだろうか…。


あたしが素直にならないからって。

きっと、そうだよね。


「怜先輩、可愛すぎ。」

「…っ」

「もう、俺だけの怜先輩」

「……うん。」

「あれ?やけに素直ですね?」


今日だけは、ね。

今日だけは素直になってもいいかなって思えたんだ。


…だってクリスマスだし。

いつまでも素直じゃないと嫌われちゃうかもしれないし。


それに、たまには素直になって裕貴君に甘えたいな…なんて。

あたしの性格上、甘えるなんて出来ないかもしれないけど…。


それでも、って思ってしまう。