子犬系男子の溺愛っぷり。

「…飲まない」

「そんなわがまま聞きませんよ〜。はい、ちゃんと飲んでくださいね」

「む、無理…。」


高校生にもなって薬が苦手ってダメ?

子供って思われるかな?


だけど本当に苦手なんだもん…。

薬だけは一生好きになれない。


「はい、あーんして?」

「…や。」

「口移しで飲みますか?」

「…普通に飲みます…っ」

「じゃー、はい!」


………うぐ、嫌だなぁ。

意を決して薬を口に入れると、口いっぱいに広がる苦み。


おぇ……苦い。

苦すぎて無理無理無理!

すぐさま水を一気飲み。


「…うぐ…っ」

「怜先輩、頑張りましたね」


よしよし、と頭を撫でられた。

……なんか恥ずかしい。


でも、こんなんしてくれるなら飲んでもいいかなって思えるかも。

あたしってば頭の中裕貴君でいっぱいなんだなぁー…


裕貴君中心で回ってる。

いつからこんなになったのかな。


好きになってからあたしは裕貴君に夢中になっていた。


「怜先輩子供みたい」

「…嬉しくない」


子供って言われるのは、ねぇ?

しかも裕貴君の方が歳は1つ下なんだからね?