子犬系男子の溺愛っぷり。

「怜先輩、風邪が治ってからまたクリスマスデートやり直しましょう?」

「で、も…」

「怜先輩の体調の方が心配だから。だから今日は安静にしてちゃんと治してからやり直そう?」

「…………うん。」


どっちが間違ってるとかない。

どっちが正しいかなんてない。


だけど、裕貴君が言ってる方が間違いなく筋が通ってる。


風邪を引いてしまったのは自分の体調管理ミスだから、今更後悔しても遅い。

きっと裕貴君だって今日を楽しみに待っていてくれたに違いない…。


「ごめんね」

「怜先輩が謝る必要ないですよ」

「でも…」

「それ以上言ったら口塞ぐよ?」

「…」


うん、黙ろう。

これ以上謝ったら本当にされそう。


裕貴君の目を見れば分かる。

嘘なんかじゃないって。


「じゃあ、何か食べて薬飲みますか」

「…う、ん」

「キッチン借りますね?」

「え…作る、の?」


裕貴君が料理を?

いやいや、まさかね。まさか。


「お粥くらいは作れますよ〜」


…本当に作る気だ。

冗談かと思ったのに。

裕貴君って料理も出来るんだ。


まぁ、お粥が料理に入るかどうかは置いとくとして。