子犬系男子の溺愛っぷり。

「怜先輩、多分熱上がってきますよ。今日は安静にしときましょうね」

「………嫌。」


だって、今日はクリスマスだもん。

こんな日に家で安静にしておくなんてそんな事嫌だよ…。


クリスマスデートしたいよ。

プレゼントだって用意してるんだもん。


「ダメですよ。今日は家にいましょ?」

「…嫌」

「外寒いからもっと熱上がって怜先輩が辛くなるから。だから、ね?」

「嫌、だもん」

「ダ〜メ!温かくしてましょうね」


いくらあたしが嫌だと言っても裕貴君は本当に今日外に出る気はないみたい。

あたしは外に行きたいのに…。


イルミネーションだって見たかった。

楽しみにしてたのに。


初めてのクリスマスデートだから思いっきり楽しみたかったのに……


こんな日に風邪引いちゃうなんて、とことん運のついてないあたし。

嫌になっちゃうなぁ…。


「あたし大丈夫だから、さ…

「ダメ。怜先輩の風邪酷くなったら会えなくなっちゃうんだよ?それでもいいんですか?」

「………嫌」


あれもこれも嫌だなんて。

あたしってばわがままだなー。


これじゃあ、どっちが年上なのか分からないよ。

裕貴君を困らせちゃダメだって分かってるのに…


冷静になって考えてみればどっちが正しいのかなんて分かりきっている。

それでも、クリスマスという大切なイベントの日だからこそ諦められないっていうのもあるんだ。