子犬系男子の溺愛っぷり。

ソファに2人して座ってるなんて何か変な感じがするなぁ…。

いつも歩く時とかしか隣にいないし。


んー…喉痛いな。

咳しちゃったら裕貴君に移っちゃうかもしれないしね…


「ねぇ、怜先輩」

「ん?」

「やっぱ風邪引いてるでしょ?」

「…いや。」

「嘘つき。嘘ついてる時の怜先輩って髪触るんですよね」


え、え…?

あたしそんな事してた?

全く知らなかったんだけど…。


嘘をつく時の癖も裕貴君には分かっちゃうなんて。


「…凄いね」

「ほら、やっぱり。熱は?」

「ない…と思う」


測ってないから分からない。

…と言うか、体温計すら家では使わないからあるのかどうかさえ知らない。


「ちょっとおでこ触りますね?」

「……ん、冷たっ」


さっきまで外にいた裕貴君の手はとても冷たかった。

ヒヤっとして気持ちいいな。

裕貴君の手、好き…。


大きくて、優しくて、あたしを安心させてくれる魔法みたいなもの。