子犬系男子の溺愛っぷり。

ドキドキする…。

いつになっても裕貴君には慣れる事がない。


「…コホッ」

「怜先輩、風邪?」

「違うよ」

「本当ですか?」

「うんうん」


……風邪引いたっぽい。

詩織が泊まりに来た日、ほとんど髪乾かしてなかったもんなぁ。


いや、でも大丈夫。

今日休むわけにはいかないし!


今はお昼くらいで夕方になってから外に行こうと思ってる。

だから夕方までは家でまったりって感じかな。


…それにしても裕貴君の私服姿かっこよすぎるんだけど。

どこ見たらいいか分からない…っ


「と、とりあえずソファにでも座って待ってて。ココアでいい?」

「はい、大丈夫ですよ」


心を落ち着かせる為にキッチンに行き、邪念を払うようにココア作りに専念した…と言ってもお湯沸かしてココアの素入れるだけなんだけどね。


2つコップを持ってリビングに向かうとソファに座っている裕貴君とほんの少し目が合った。

……っ


それだけであたしの心はドキドキ。


「怜先輩も隣座ってくださいよ」

「う、うん」

「「……」」


お互い無言。

時折ココアを飲む音だけが聞こえる。


テレビがついてるはずなのに静かに感じて気まずい…。