子犬系男子の溺愛っぷり。

「…ただいま」

「あら、おかえり〜」


ニコニコしながら玄関まで迎えに来てくれたお母さん。

何やら上機嫌。

ってそりゃそうか。


…今からお父さんに会いに行くんだったもんね。


「ご飯出来てるわよ〜」

「うん。…お母さんはいつ行くの?」

「もうそろそろ出なきゃいけないのよ。怜大丈夫かしら?」

「大丈夫だよ」


もう子供じゃないんだし。

夜だって1人で留守番出来る。


「本当?怖かったら誰か呼んでもいいのよ?」

「大丈夫だって」

「そう?なら準備するわね」


パタパタと自分の部屋に行き準備を始めた。

まぁ、準備と言っても荷物を確認するとかだと思うけど。


…ご飯から食べようかな。

お風呂はその後にしよう。


それから暫くすると大荷物を持ってリビングに出てきたお母さん。

…に、荷物多くない?


それにいつも以上にオシャレしてるし…

やっぱ、いくつになっても好きな人といる時は綺麗でいたいのかな。


「じゃあ、お留守番よろしくね」

「はいはい」

「行ってきま〜す!」


お母さんが出ると共に家の中はシーンと静まり返った。

静かになった家は少しだけ寒く感じる。


1人なだけでこんなに違うんだ…。

あたしってば結構弱虫?