子犬系男子の溺愛っぷり。

「怜先輩、クリスマスの日デートしましょうね」

「…ん。」

「楽しみにしてます」

「あたし、も」


うん、楽しみ。

クリスマスデート。

…に、にやけちゃうな。


デートって響きがまだ慣れない。


「…あ、怜先輩の家ついた」


裕貴君につられて立ち止まって前を向くと、目の前にはあたしの家。


帰り道、こんなに近かったっけ?


いつも1人で帰ってた時は長く感じたのに、好きな人といるだけでこんなにも短く感じるなんて…。

もっと一緒にいたかった。


……なんて、欲張りかな?


「クリスマスの日に迎えに来ますので」

「…ん」

「じゃあ、帰りますね」

「うん。」


本当はもう少し一緒にいたい。

…なんて言ったら裕貴君はどんな顔をするのかな?


言ってみたい。

だけど迷惑かけたくない。


そんな気持ちが心の中で葛藤している。


「…あ。そうだ忘れてた」


少し離れたところでそんな事を呟いたかと思えば、あたしの目の前まで戻って来た。


…ん?何か忘れ物?

何を忘れてたんだろう。


そう思い裕貴君の方に顔を向き直したーーー…