子犬系男子の溺愛っぷり。

噛み噛みになってるしあたし…。

恥ずかしいったらありゃしない。


裕貴君の、バカ。

子犬の皮被った狼だ…!


「も〜、素直じゃないなぁ。身体は素直なのにね?」

「い、意味…分かんない…っ」

「えー、そのままの意味だよ?」

「知らない。…っ、知らないっ」


バカバカバカ。

裕貴君のバカ野郎っ。


身体は素直って何よ…!

別に素直なんかじゃないもん。


こういう時の裕貴君って何を言っても勝てる気がしない。

…く、悔しいなぁ。


「ま、いーや。キスしたらトロンとした顔してくれますもんね」

「っ、へ…変態っ!」

「だって男ですもんっ」

「そこで威張るなーっ」


…裕貴君のせいで熱くなったじゃん。

どうしてくれんのよ。


寒い外から帰って来たのに顔真っ赤だったらお母さんに変な勘ぐりされちゃうじゃん…。

家着くまでに何とかしなきゃ。


うん。ちょっと冷静になろう。

深呼吸、深呼吸。


…………ふー。ふー。

よし、さっきより大丈夫。