子犬系男子の溺愛っぷり。

裕貴君は何を言ってるの…?

うーん、分からない。


「だーかーらー、アレですよ。最後に頭撫でられたじゃないですか。アレですアレ。…本当まじやばかったですよ」

「あー…いや、あれは…」


慰めてくれただけというか。

朔真さんにだってそんな感情これっぽっちもないはずだし。


だから気にするような事でもないと思うのだけれど…。


「朔真さん?にはお世話になりましたけど、最後のアレだけはダメっす。
怜先輩に触れていいのは、俺だけ。」

「え、と…」

「だから簡単に触らせちゃ、ダメ。」


真っ直ぐな瞳をあたしに向けてそんな事言われちゃうと…。

素直になっちゃうってば。


「俺以外の奴が触れるのはダメだよ。…だって俺だけの怜先輩だから。撫でられるのも抱きしめるのもキスするのも。…全部俺だけ」

「……っ、」


ドキドキがうるさい。

外は寒いはずなのに、身体がやけに火照ったように熱い。


……きっと、これは裕貴君のせい。

裕貴君がそんな事言うから。


ドキドキさせるような事をサラっと言っちゃうからだよ…。


子犬のような顔をしたかと思えば、狼になったり。

子供かと思えばいきなり大人になってみたり…。


あたし、振り回されっぱなしだよ…っ


それなのに、それなのに、

それでも嬉しいって思っちゃう。


全部、全部。

裕貴君のせいなんだからね!