子犬系男子の溺愛っぷり。

10分くらいすると、Aランチとチキン南蛮が運ばれて来た。


「うーん、席どこか空いてないかな」

「人でいっぱいだね」


右を見ても左を見ても人。

空いている席なんてなくて、うろうろと歩いていると後ろから声が聞こえた。


その声は、やっぱりあの人で。


「怜先輩!ここ空いてますよ」


夏目君だった。

その隣には、物静かな男子が1人いた。

無口なのか口下手なのか分からないけど、どこかあたしと似てるような感じがした。


友達は、あたし達がここに来たのは嫌じゃないのかな?

夏目君が勝手に呼んだだけとか……


「詩織、他のとこ行こ」


既に椅子に座っていた詩織は、驚いた顔をして立ち上がろうとしていた。

他の場所を探すとしても、空いてるとこなんてないのかもしれないけど。


ここにいるのはダメな感じがする…と言うか、友達に申し訳ない。