子犬系男子の溺愛っぷり。

「今まで安心してなかった?」

「そういうわけじゃないけど…その、怜先輩って基本感情は出さないじゃないですか。だから、俺ちょっと不安というか…。俺の事、好きなのかなって」


そんなに不安だった……?

あたしはそれに全く気づけていなかったなんて彼女失格だ。


裕貴君が悩んでいる事さえにも気づかなかった。

…あたし、ダメだなー。


ーーーでもね、

裕貴君の事ちゃんと好きなんだよ。


本当に好きなんだ。


「…不安に気づけなくてごめん」

「怜先輩が謝る事ないですよ!」

「あのね、好きって表現は下手かもしれないけど…好きだよ。ううん、好きだけじゃ足りない。大好きなんだよ」

「…!」

「伝わらないかもしれないけど、本当に好きだよ。言葉にするのは下手だけど、その……」


最後まで言い終わる前に裕貴君に抱きしめられて言葉を失った。

……目の前は裕貴君で埋め尽くされた。


ドキ、ドキ、ドキ


身体中が燃えるように熱い。


裕貴君の匂いでいっぱいになる。

裕貴君の胸の音とあたしの胸の音が静かに重なる。


「怜先輩、好きだよ。俺もすげー好きです。不安になる時もあるけど、その時は愛情表現してくださいね?」

「え?あ、愛情表現?」


愛情表現って……

特に何をすればいいんだ?