子犬系男子の溺愛っぷり。

「結構疲れてるみたいだね」


休憩室に入って来たのは朔真さん。

疲れた顔一つ見せずに。


「顔の筋肉がピクピクしてます」

「フっ。面白い事言うね」

「…本当なんですもん」

「高校生らしくて可愛いよ」

「それ、子供扱いしてますよ」

「そう?俺としては褒めてるつもりなんだけどな」


褒めてるつもりなのかぁ。

喜んでいいのかよくないのか。


あたしの言葉遣いが子供っぽく感じちゃうのかな?


「そういや黒瀬さんは彼氏いる?」

「…はい」


彼氏って響きに未だに慣れない。

あたしに彼氏がいるんだって思うと自分の事なのに照れてしまう。


「相当好きみたいだね」

「え……?」

「顔に出てるよ。"彼氏が大好きでたまらない"ってね」

「……//」


顔に出てる?

そんなに分かりやすい?


自分では気をつけてるつもりなのに。


「そんなに好きなんだね」

「………好き、ですね」


自分が思ってるよりも裕貴君のこと、大好きになってたみたい。


直接本人には"好き"だと言葉で言ったことはあまりない。

なぜか無性に裕貴君に好きだと伝えたくなってきた。