子犬系男子の溺愛っぷり。

歯切れの悪い言い方っぽかったけど、それはあたしの気のせい……?

いつもより口数が少なかったのも、あたしの気にしすぎかなぁ…


いや、別に話をするのが楽しいとかじゃないけど…ただ、気になったから。


いつも元気な夏目君が、ほんの少しだけ違和感があった感じがした。


毎日会ってるからって、それが本物とは限らないし、普段の夏目君を知らないから、違和感というのも違うのかもしれない。


どれだけ考えてみても答えなんて出るはずもなくて、ぐるぐると頭の中を回っているだけ。


「ほら、黒瀬の教科書」

「…ありがと」


渡してくれたのは、斎藤。

やっぱり一緒に行く気か…


初めて出来た男友達は、かなりチャラくて、色気たっぷりな個性的な奴だった。


廊下に3人並んで歩いて行くのも、そこまで悪い気はしなかった――…