子犬系男子の溺愛っぷり。

《…じゃあ、クリスマスに迎え来ますから》

「うん、分かった」


"じゃあ、また"と言って電話を終えた。


「ふぅ」


何とかバレずに済んだ。

今外にいる事がバレたりでもしたら絶対迎えに来そうだもん。


そしたら確実にバレちゃう。


着信履歴に残った裕貴君の名前。

それを見るだけで嬉しいというかほっこりした気持ちになる。


電話とか好きじゃないけど、たまにはこういうのもいいのかな?


声を聞くだけで安心するというか。

…まぁ、声を聞くと会いたくなっちゃうんだけど。


「…コホっ」


やばい。早く帰ろう。

本当に風邪引いてしまいそう。


家までの道のりを早歩きで帰ると、お母さんが元気よく玄関でお出迎えしてくれた。


「お帰り!外寒かったでしょ?」

「うん」

「お風呂入って温まってきなさい」

「分かった」


促されるまま脱衣所に急いだ。

身体中が冷え切っていてこのままだと風邪引いちゃいそうだから、お風呂で温まろう。


ーーチャプン…


浴槽の中のお湯はとても温かくて身体の芯が少しずつ温まっていく感じがする。