子犬系男子の溺愛っぷり。

それにしてもそんな細かい事にまで気づいてしまうとは、やはり裕貴君を侮れないな…。


何が何でもバイトしてる事だけはバレないようにしないと。

黙ってしているのが水の泡になる…!


《うーん…俺の気にしすぎですかね?》

「そう!そうだと思うよ」

《でも、なぁ…》


まだ疑ってるなぁ。

ここは嘘をつくしかないか?


「…ちょっと風邪気味で」

《え、風邪気味なんですか!?大丈夫なんですか?》

「う、うん」


こりゃ信じてるな。

嘘をついた罪悪感でいっぱいだけど、許してね…。

バイトをバレるわけにはいかないの。


《熱は!?大丈夫ですか?ちゃんと温かい格好してくださいね!?》

「う、うん…」


ここまで心配されちゃうと申し訳ないだけじゃ済まないな。

…裕貴君、ごめんよ。


《それなら良かった!熱出ちゃったらクリスマスデート出来なくなっちゃいますからね》

「そうだね。気をつけるね」


"クリスマスデート"だなんて…。

その響きに温かさを感じた。


彼氏と彼女っていうだけで周りの景色が違って見える。

色鮮やかに…。