子犬系男子の溺愛っぷり。

ご褒美って?

"はい、よく頑張りました〜"的な感じで頭撫でるやつ?

それって、犬?


うん、裕貴君ってある意味犬だもんね。


「怜先輩、一緒帰ろ?」

「…勝手にすれば」

「やった〜!じゃあ早速怜先輩の教室行かなきゃね」


可愛げの欠片もない言葉。

それなのに裕貴君は大喜びしていて。


最低な彼女だなぁ…。

裕貴君に非はあるけどあたしも悪いところはあるわけだし。


「…」

「〜♩〜♩〜♩っ」


あたしの隣で楽しそうに鼻歌を歌っている裕貴君の姿がチラチラと視界に入ってくる。

おまけにスキップしてるし。


…ちょっと下手だけど。


会話もないままあたしの教室の前までたどり着いた。

ってそう言えばまだ詩織達にいちごミルク渡してなかった。


「あ、怜!遅いよ〜もうっ!」

「ごめん。寄り道してた」

「隣にいる彼の元でしょ?」

「別にー」


とりあえず軽く交わして持っていたいちごミルクを2人に手渡した。

ずっと持っていたから疲れたわ。