子犬系男子の溺愛っぷり。

裕貴君のペースに飲み込まれてたら身体がいくつあっても足りない。


テスト前だと言うのに絶対にこれじゃ集中が出来ない。


…こうなったら、

…こうなれば……、


「テスト終わるまで、キスしちゃダメだから!」

「えー、それは嫌だ!」

「もう決めた事だから」


そうしなきゃ、赤点取ってしまいそうなんだもん…。

キスされるのは嬉しいけど…


テスト勉強に身が入らなくなったらダメだもんね。

クリスマスだってあるし…


「怜先輩、ごめん!もうしないから、それだけはやめてください」

「ダメ。テスト勉強に集中出来なくなるもん」

「そんなぁ…」


落ち込んでいるのが一目瞭然。


くぅん…と子犬のように目をうるうるさせてあたしを見てくる。


だ、ダメダメ!

甘い誘惑に引っかかったらダメ。


これも裕貴君の罠。

ここで甘やかしちゃうからいつも裕貴君のペースに流されてしまうんだよ。


ここは心を鬼にしないと…!


「あ、そうだ。今日から放課後テスト勉強する事になって一緒に帰れないの…」

「テスト勉強?」

「うん…。」