子犬系男子の溺愛っぷり。

「…はぁ、はぁ…っ」


連れて来られたのは空き教室。

ここはほとんど人が近寄らないから少しだけ埃っぽい。


だけど掃除はされているみたい。


この空き教室は別名で"愛の巣"と呼ばれていたりする。


それはここでいかがわしい事をしたりしている噂があるから。

詩織から聞いた話だけど…。


「…てか、何でここに…?」

「怜先輩にぎゅ〜ってしてもらう為に来たんですよ」

「え!?」


その為に来たの?

わざわざ教室を抜け出して?


「怜先輩は人前ではそういうの絶対にしてくれないから…だから、ここなら大丈夫かな?って思って」


人前では絶対に無理。

かと言って人がいないところでも自分からするとなると抵抗があるというか…


出来る気がしない。


「どうしても無理なんですか?」

「無理…じゃ、ないけど…」


…自分からってのは……、

いつも裕貴君からだったからそれが当たり前になってるし。


「怜先輩に癒してほしいな?」

「…」