子犬系男子の溺愛っぷり。

裕貴君の優しい声があたしの耳に吸い込まれていく。

普段とほとんど変わらないはずなのに、どういうわけか雰囲気だけは少し違うようで。



顔を背けようしてもそれを裕貴君が許してくれなくて、何度も何度もキスの雨が降り注ぐ。


頭を固定されて、顎を掴まれて、逃げたくても逃げれない。


「…ん」

「怜先輩、声やばい」


裕貴君は余裕ある顔でキスを繰り返していく。

あたしはそのキスを受け入れるだけでされるがまま。

逃げたくても、逃げられない…。


ーーー…罠にハマってしまったら最後。


蜜のように甘くて、とろけるようなキスに溺れていく。


部屋にいるのは2人だけ。

この空間は、とてつもなく甘い。


目の前にいる裕貴君も。

いつも以上に、甘い。


今目の前にいる裕貴君は、狼になっていて色気たっぷりで。


今じゃ、『子犬系男子』の欠片も見られなくて…。

見た目は可愛らしいはずなのに、やっぱり狼みたいで。