子犬系男子の溺愛っぷり。

「褒めてるの!すんごく褒めてるの!
怜がこんなに可愛くなってあたし嬉しいんだもんっ!…元から可愛いんだけど、前以上にって意味ね」

「…」


詩織、あたしを買いかぶりすぎ。

別に可愛くなんてないよ。


詩織は自分がどれだけ可愛いのが全然分かってないもん!


「それに学校公認のカップルになったんだから、これで誰も何も言われる事ないよ!まぁ、初めから言われるとは思ってなかったけどね」

「…うーん」


それは自信ないよね。

あたしと裕貴君が付き合って、それをよくないって思う子がいるかもしれない。


学校公認ってだけでも実際には"似合わない"とか"夏目君に相応しくない"とか思われてるかもしれない。


そう思うと気が気じゃないし…。


裕貴君の事を好きな人はたくさんいるかもしれない。


本当はあたしなんかよりもっといい人がいるかもしれないって…。


弱気な事ばっかり考えてしまう。


「また何か考えてる!」

「…」

「黙ったって無駄だよ!あたしに隠し事なんて出来ないんだからね!」


うん、そうだよね。

詩織はあたしの些細な事にすぐに気づいてくれるもんね。


一番の友達ってだけあるよね!