子犬系男子の溺愛っぷり。

「怜先輩って小さくて柔らかい。こうやってすっぽり収まっちゃうし!」

「…」


女の子として扱ってもらえてる事が、嬉しいと思う時がくるなんて…

昔の自分と変わったなぁ。


こんなふうに恋をするようになったのは、間違いなく夏目君のおかげ。


出会い方はおかしかったけど、それでももしかしたら出会うのは決まっていたのかもしれない。


そんなふうに思ってしまう。


「ねぇ、怜先輩」

「な、何?」

「俺の事名前で呼んでください」


な、名前…!?

名前って夏目君の、名前?


ずっと夏目君と呼んでいたのに、それを今更名前で呼ぶなんて無理だよ!


「ダメ…ですか?」


シュン…と子犬のように耳を下げてうるうるした瞳を向けてくる。


この瞳に弱いのに…

それを分かっていてやっている夏目君。


「怜先輩、ダメですか?」