子犬系男子の溺愛っぷり。

周りからはたくさんの祝福の声が聞こえてきて、あたし達を温かく見守ってくれていた。


"おめでとう"、"お似合いだよ"とか嬉しい事ばかり。


…ありがとう。

心の中で何度も何度も呟いた。


「怜先輩、行きましょう!」

「え、ちょ…っと」



いい雰囲気の中、夏目君がいきなり手を繋いでそのまま走って体育館を抜け出して。


その後、体育館がどうなったのかあたしには分からない。



ただ、進行をしていた男子の焦る声だけが微かに聞こえてきただけだったーー。