子犬系男子の溺愛っぷり。

目の前にいた夏目君は、階段をゆっくりと上ってきた。

一歩一歩近づいてくる。


その度に、ドキドキが加速して。

全身が熱くなって…。


「怜、先輩…」

「…っ」


名前を呼ばれると嬉しくて。

それでも、やっぱり恥ずかしくて。


目の前にいる夏目君がいつもに増してカッコよくて。


絡み合う視線が…

熱くて、真っ直ぐで、思わず逸らしてしまいそうになる。


『それでは愛の告白をどうぞ!』


静かに一つ深呼吸をして。

マイクを力強く握って、声を出す。


「…あの、夏目君の事が、好き…。本当に、好き…っ。」


好きの伝え方なんて知らない。

何も分からない、女の子。


それでも、"好き"って伝えたくて。

何度も何度も、好きって言って。


「…え、と…あの、……キャっ!」


"付き合ってください"って言おうとしたら、グイっと引っ張られて夏目君に抱きしめられた。


「え、と…っ」