子犬系男子の溺愛っぷり。

無理でしょ。無理。

こんな人前で告白なんてするもんじゃないってば!


詩織、ごめん。

せっかく背中を押してくれたのに、あたし頑張れそうにないよ…。


「では、まず1位の方から!」

「は!?」


普通そこは3位の人からでしょ?

何で、あたしからなの?


まだこの状況を把握すら出来てないのに、こんなタイミングで告白なんて…

無理。あたしには無理だよ。


ーーー…怜先輩。


あれ、今夏目君の声が聞こえたような。


そんな感じがして前を見ると、ちょうどあたしの目の前のところに夏目君が笑顔を向けて手を振っていた。


「…っ」


夏目君、夏目君。

どうしてか分からないけど、夏目君の顔だけははっきりと見える。


その笑顔で落ち着いてきてる自分。

夏目君を見ただけでこんなに安心できるなんて…。


" し ん こ き ゅ う "


口の動く形がそう言っていた。

深呼吸、深呼吸…。


夏目君はあたしがテンパっているのを見抜いてたみたい。