子犬系男子の溺愛っぷり。

"好き"って言ってしまいたい。

あたしも好きだよ、って。


「怜先輩、本当大好き」


背中に回った腕。

その腕で、ギュっと優しく包み込まれたあたしの身体。


夏目君の匂いが全身で分かる。

夏目君の息遣いが耳に伝わる。

夏目君の胸から伝わるドキドキが、あたしのと重なって心地よい旋律を奏でる。


夏目君の全てが、好きだよ。

こうやってされると安心する。


「夏目、君…」

「ん?何ですか?」

「え、…いや、何でもない」


名前を呼びたくなる。

好きな人の名前を。


どうしてこんなに好きなんだろうって考えても答えなんて出てこなくて。

好きに理由なんてない。


好きだから、好きなんだ。

それ以外にないんだよ。


「怜先輩、柔らかい。…それにめちゃくちゃいい匂いがする。俺、狼になっちゃいそう」

「へ、変態!」

「男はみんな変態ですよ。俺だって男なんですからね?」