子犬系男子の溺愛っぷり。

「…今日は、何?」

「先輩から話しかけてくれるなんて、すっごく珍しいですね!」


目……、目がキラキラ輝かいてる。

それにしても顔が近い。


立ち位置が前より距離が縮まっているのは、あたしの気のせいなのだろうか?

人2人分くらい空いていたのに、今じゃ人2人入れるかどうか……


「あ、そうそう!先輩の事名前で呼んでいいですか?」

「名前?」

「怜先輩って呼びたいんです!」


………ドキっ。


夏目君に名前を呼ばれた時、一瞬だけ、背筋に痺れが入ったみたいな感覚に襲われた。

何……、今の……。


名前呼ばれるだけで、ドキドキするなんて、小学生じゃないんだから。

自分に言い聞かせるけど、"ドキっ"としたのは紛れもなく事実で。


……きっと、男の人に名前で呼ばれたのが初めてだったから。

それ以外に理由なんてないわ。


「ダメ、ですか……?」