子犬系男子の溺愛っぷり。

腕を掴まれているだけでドキドキするなんて、よっぽどあたし夏目君の事……


ダメダメ。考えるの止めよう。

こういうの考えるともっとドキドキしてしまうからね…!


連れて来られたのは視聴覚室。

誰もいなくて静か。


「…」

「…」


お互い無言で気まずい。

いつもの夏目君じゃない…


ドキ、ドキ、ドキ。

全身に緊張が走るーー。


「怜、先輩…。」


夏目君の声がいつもより低くて、ちょっとだけビクっとした。


「怜先輩…その格好ダメ。俺、嫉妬でおかしくなりそうだよ」

「…っ」

「それで接客するなんて、ダメ。」


熱くて、色っぽい瞳があたしを捕える。

それに捕まってしまったら逸らす事なんて出来なくて…


「…っ」


掴まれていた腕が解放されたかと思えば、じりじりと壁に追いやられて身動き一つとれない。


「怜先輩、…」


その声にドキドキして。

その視線にドキドキして。