子犬系男子の溺愛っぷり。

お母さんてば何考えてるの…

どうせイケメンに目がないから誘ったとかだろうけど。


「ほら、早く家に入って入って」

「え、ちょ、あの…!」


夏目君が抵抗をする間もなく、お母さんに無理矢理家の方へと連れて行かれる始末に。

助けを求めてる目をこっちに向けても、こうなってしまったお母さんは止められないからあたしにもどうする事もできない。


夏目君、ごめんよ…

お母さんがイケメン好きで。


「ほらー、怜も早く!」

「はいはい」


自分の家なのに入るのに戸惑ってしまうくらい夏目君があたしの家に来てるのに緊張してしまう。

はぁ……、お母さんってば。


夏目君だって結構困ってるよ?

もう、人騒がせなんだから。


そんなのお構いなしみたいにキッチンに立ち料理を始めている。

それを後ろから眺めるあたしと夏目君。


「…」

「…」


お互い沈黙で。

さすがにちょっと気まずい。


夏目君の方が気まずいよね…。

いきなり人の家に入って緊張しないはずがないもんね。


「夏目君、ごめんね」