子犬系男子の溺愛っぷり。

「あ、じゃあ俺そろそろ行きますね!
また放課後来ますから!」


目の前からいなくなる夏目君。

廊下を走って行く後ろ姿でさえも様になっていて、暫くその姿を見つめていた。


何しててもカッコイイってある意味反則に近いよね。


「あーあ。夏目君が行っちゃって寂しいなぁってか?」

「なっ…違うし!」

「顔が寂しそうだったけど?」

「…っ」


顔を覗き込んで来た詩織は、楽しそうにあたしの事をからかってきた。


てゆうか、あたし寂しそうな顔してたのかな?

夏目君が行っちゃったから…?


もしかして詩織は、あたしが夏目君の事好きなの知ってる?


「あたしは何でもお見通しだよ」

「…!」

「でも、そういうのはちゃんと言葉で聞きたいけどね」


…やっぱり気づいてるみたい。

詩織にはちゃんと言葉で伝えないといけないって思う。


友達だからこそ言わなきゃいけない。

詩織には聞いてほしいって思うから。