タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

「まあ大変! どうなさったのかしら!」

「おい病人だ! すぐに運び出して治療を!」


あっという間にブランは、城の従者たちに抱えられ、会場の外に運び出されてしまった。


あたしは茫然とその姿を見送る。


ど・・・どーすんのよいったい!!


なにしに来たのよあんたはもうっ!!


「それでは、これで参加を打ち切るよ!」


王子の声に、あたしはギョッとして振り返る。


やばい! どうしよう! これを逃したらもう二度とチャンスはないのに!


・・・あああぁぁぁ! んもうーーー!!


「では、これより余興を開始・・・」

「はい! はいはいはいーー!!」


あたしは片手をビシッと上げて、ピョンピョン飛び跳ねながら大声を張り上げた。


「あたし・・・じゃなくて、わたくしも参加いたしますーー!」


―― シーーーーン


周囲の視線が、降るように一斉にあたしに襲い掛かってきた。


王子が「へ?」と小首を傾げる。


「・・・君・・・だれ?」

「シーロッタ・ヌゥーキー男爵夫人です!」


うえぇ、自分で言うとめちゃくちゃ恥ずかしい、このネーミング~。


「だれが参加するって?」

「だから、あた・・・わたくしです!」

「・・・君が?」

「はいっ!」