タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

「皆、ボクとアザレア姫の婚約を祝ってくれてありがとう! ね、アザレア姫!」


クルッとお姫様の方を向き、同意を求める王子。


お姫様はそんな明る~い王子にチラリと視線を投げかけて、ボソッと答えた。


「・・・さようでございますとも。王子様」


そして扇で顔を覆って、わざとらしく深ぁい溜め息を一発。


うわぁ、すっごいロコツに不機嫌な態度。


あれは積極的にアピールしてるよね? 


そんな姫の態度に、貴族たちの間に気まずい空気が漂い始める。


スエルツ王子がそれを気にしながらアザレア姫に話しかけた。


「ね、ねぇ姫? 嬉しいよね? 君も嬉しいんだよね?」


「・・・さようでございますとも。王子様」


「だよね!? ボクと婚約できて、すごく嬉しいんだよね!?」


「・・・さようでございますとも。王子様」


「じゃあさ、その喜びを、もっと大胆に表現してくれないかなぁ!?」


「・・・さよーでございますとも。王子様」


・・・・・・・・・・・・。


このお姫様、もはやケンカ売ってないか? 王子様に。