鳥の代表が言っていた「今はそれどころじゃない問題」って、この大蛇だったんだ!
親鳥たちは、自分の生んだ卵を見捨てることができず、巣穴から逃げられない。
それが大蛇には分かっていて、鳥も卵も余裕で襲ってる。
片っ端から飲み込まれる卵。
逃げ惑い、自分が生んだ卵が餌食になるのを見ながら、悲鳴のように鳴き続ける親鳥たち。
そしてその親鳥も大蛇の口の中に飲み込まれていく。
・・・あぁ、こんな・・・なんとかしなきゃ!
あたしは夢中で、足元に転がっている石を拾い上げた。
そして大蛇に向かって思い切り投げつける。この! このぉ!
「このヘビ! やめなさい! やめろおー!」
手あたり次第、次から次へと投げつけた。
我ながら、かなりの命中率でガツガツと石が当たっている。
白タヌキがあたしに向かって叫んだ。
「ミアンよせ! 大蛇の注意がお前に向くぞ!」
「だって黙って見てられないよ!」
大蛇の細長い頭が、おもむろに『ぬうぅっ』とこちらを向いた。
小さな目の、爬虫類特有の縦長の瞳が、あたしを捉えている。
その無言の冷たい視線に、あたしはゾクッと鳥肌がたって硬直してしまった。
あれは、捕食するものの目。
・・・・・・狙われた。
頭から冷水を浴びせられたように、すぅっと全身が冷える。
本能が、命の危機を強烈に告げる。
でも石を持ったまま、射抜かれたように、腕も足もピクリとも動けない。
心臓ばかりが『ドッドッドッ!』と早鐘のように鳴り響いている。
口の中がカラカラに乾き、体中の毛穴から冷や汗が噴き出すのが分かった。
親鳥たちは、自分の生んだ卵を見捨てることができず、巣穴から逃げられない。
それが大蛇には分かっていて、鳥も卵も余裕で襲ってる。
片っ端から飲み込まれる卵。
逃げ惑い、自分が生んだ卵が餌食になるのを見ながら、悲鳴のように鳴き続ける親鳥たち。
そしてその親鳥も大蛇の口の中に飲み込まれていく。
・・・あぁ、こんな・・・なんとかしなきゃ!
あたしは夢中で、足元に転がっている石を拾い上げた。
そして大蛇に向かって思い切り投げつける。この! このぉ!
「このヘビ! やめなさい! やめろおー!」
手あたり次第、次から次へと投げつけた。
我ながら、かなりの命中率でガツガツと石が当たっている。
白タヌキがあたしに向かって叫んだ。
「ミアンよせ! 大蛇の注意がお前に向くぞ!」
「だって黙って見てられないよ!」
大蛇の細長い頭が、おもむろに『ぬうぅっ』とこちらを向いた。
小さな目の、爬虫類特有の縦長の瞳が、あたしを捉えている。
その無言の冷たい視線に、あたしはゾクッと鳥肌がたって硬直してしまった。
あれは、捕食するものの目。
・・・・・・狙われた。
頭から冷水を浴びせられたように、すぅっと全身が冷える。
本能が、命の危機を強烈に告げる。
でも石を持ったまま、射抜かれたように、腕も足もピクリとも動けない。
心臓ばかりが『ドッドッドッ!』と早鐘のように鳴り響いている。
口の中がカラカラに乾き、体中の毛穴から冷や汗が噴き出すのが分かった。


