タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

「父王にも、セルディオにも、オルマにも、真実はあった」


「ええ、そしてわたくしのお腹の中にも」


王妃は嬉しそうに自分のお腹に手を当てる。


こんなにも確かなものが、ここにある。


これから生まれてくる命たちに、自分は伝えていかねばならない。


自分自身の中にある真実を。


そして、世界を救った伝説のふたりの真実を。


王と王妃は寄り添い合う。

愛に満ちた世界の中で。


きっと彼らもいま、世界のどこかで寄り添い合っているのだろう。



見上げる肖像画の中で微笑み続ける、大切な友。


そのふたりの囁く声を、王は確かに聞いた気がした。


最も尊い、真実の言葉を。



『愛している。ミアン』


『愛しているわ。ブラン』





 - 完結 -