タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

「あ、でも地竜が復活して元気になった後は、どうするの?」


竜神王の目は破壊されてしまった。


たぶんまた、地竜は我を忘れて暴れ始めるだろう。


そしたら世界は再び滅亡の危機に陥る。同じことの繰り返しだ。


「ブラン、何か方法があるって言ってなかった?」

「ああ、ある」

「どんな方法?」


・・・・・・・・・・・・。


ブランは沈黙した。

あたしの目を見たまま、何もしゃべらなくなった。


・・・・・・・・・・・・。


なに?


あたしの胸に嫌な予感が湧き起る。


もうおなじみになってしまった、的中率百パーセントの予感。


・・・なによ? なんなのよ?

なんでそんな沈黙するの?


・・・・・・大丈夫だって、あの時ブラン言ったよね?


みんなが助かる方法が、ちゃんとあるのよね?


みんな全員が・・・・・・


もちろん、ブランも助かる方法なんだよね!?

そうなんだよね!? ブラン!


お願いだからなんとか言ってよ!!


「オレが、竜神王の目になる」

「・・・・・・・・・・・・」


え?


「オレが、竜神王の目になるんだ」