タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

地竜の目が、爛! と光った。


轟々と灼熱色に輝き、おぞましいほどの竜の威光を放つ。


激烈な風圧と共に黒い霧が吹き荒んだ。


ユニコーンは毒を浄化しながらも、もんどり打つ。


ブランはバランスを崩し、ユニコーンの背から放り出されてしまった。


あぁ・・・・・・! 

ダメだーーーーー!!


「白タヌキ! 行っけえぇぇーーーーー!!」


一緒に放り出されたオジサンが、宙でクルリと一回転する。


そしてハンマーを構え、狙いすましてブランの足元めがけて振り回した。


絶妙のタイミング! 

ブランはハンマーの上に見事に着地する。


そしてヒザを屈伸させ、勢いを利用して地竜に向かい、飛びかかった。


「地竜ーーーーー!!」


ブランの剣が、ブランの体ごと地竜に突き刺さる。


まるで体内の邪気が放出されるかのように、真っ黒な液体が天に向かって柱のように噴き出した。


地竜は身悶え、打ち震える。


そして何度も何度も、声無き咆哮で大気を揺らした。


鼓膜が破れるかと思うほど、耳の奥が痛む。


必死に両手で耳を押さえ、ビリビリと痺れる皮膚の痛みに耐えた。


やがて、地竜はピタリと咆哮を止める。


そして飾り物のように全ての動きが停止して・・・・・・


そのまま、あっけなく地面に倒れてしまった。