タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

――ドコドコドコォッ!


ガレキを吹っ飛ばすように、あちこちの地中からノーム達が飛び出してきた。


そして巨大な紫水晶を、大きなハンマーで叩き割って飛び散らす。


あの水晶は、あたしの体内の毒を浄化してくれた宝石だ!


ノームはあちこちに散らばり、水晶の力で残った毒を浄化していく。


「うおぉぉい! みんな、遅かったじゃねえかぁー!」


オジサンが仲間のノームに声を掛けた。


ノーム達はハンマーを振り回し、それに応える。


あたしは涙ぐみながらノーム達に感謝した。


みんな、世界の危機に地底から駆けつけてくれたんだ!


ありがとう・・・ありがとう!!


たくさんの心強い加勢を得て、ブランは心置きなく地竜に突進する。


地竜が濁った牙を剥き、声も無く咆哮した。

大気がビリビリと振動する。


馬上で剣の切っ先を地竜に向け、ブランは臆することなく立ち向かった。


白い髪が風に靡き、黒い瞳が剣よりも鋭く地竜を見据える。


・・・行け! 行け! 行け! ブラン!


地竜が巨大な爪で大地を殴りつける。


大きな振動が大地全体を激しく揺らした。


地上のみんながバランスを崩して倒れる。


・・・でも、間一髪! ユニコーンは地を蹴って宙に飛び上った。


「うおおおぉぉぉ・・・・・・!」


ブランが雄たけびと共に剣を振り上げた。