タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

ブランはユニコーンの背に飛び乗り「走れ!」と叫ぶ。


ユニコーンが、ブランとオジサンを乗せて地竜に向かって突進した。


地竜の赤い目が燃え上がり、黒い霧が轟音と共に荒れ狂う。


ユニコーンの浄化の光が、それに立ち向かった。


暗黒の霧。白い輝き。相反する力がせめぎ合う。


「頑張れ! 頑張ってユニコーン! ブラン!」


あたしも王子も姫も、かたずを飲んで見守った。


すると、ゴォッと風が巻き起こり、光の届かなかった部分の霧があたし達に向かってくる。


・・・・・・しまった!


あっと思う間もなく黒い霧が目の前に充満する。


伏せる余裕もない。


立ち尽くすあたしの耳にブランの絶叫が聞こえる。


「ミアンーーーーー!!」


あぁ・・・・・・!!

ムダと知りながら、とっさに両腕を顔の前にかざした。


――バキーーーンッ!!


・・・・・・!?


なにか固いものが砕ける音。


腕のすき間から、薄い紫色の細かい破片がバッ! と視界を覆うのが見えた。


その破片が、みるみる毒霧を浄化していく。


・・・・・・! これは!