タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

「危険なことはやめて!」

「危険は承知のうえだ」

「承知してんなら、やめてよそんなこと!」

「世界を破滅させるわけにはいかない」


それは・・・そうだけど!


でも、でもでも! ブランに何かあったら!


「おおーーい! 白タヌキー! ねえちゃあぁーん!」


あれは・・・・・・ノームのオジサンの声!?


オジサンの声が、どこからともなく聞こえて接近してくる。


それと一緒に聞こえてくる、この音はヒヅメの音?


「無事かあ!? 生きてっかー!?」


軽快なヒヅメの音が響いた。


ノームのオジサンがユニコーンの背にまたがり、颯爽とこちらへ向かって駆けてくる。


オジサンもユニコーンも無事だったんだ!


地竜の目が、またユラリと燃え上がった。


・・・しまった! また黒い毒霧がくる!


「オジサン危ない! 逃げてー!」


必死に叫んだけれど、黒い霧は恐ろしい速度で吹き荒んだ。


オジサンとユニコーンがあっという間に包み込まれる。


ああ・・・オジサンー!!


その時、霧の中からユニコーンの勇ましくいななく声が聞こえた。


同時に眩い光が、霧を吹き飛ばすように周囲に拡散する。


目に刺さるかと思うほどの、強烈な輝きだった。