タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

姫はオルマさんの体の上に突っ伏し、嘆き悲しんでいる。


「オルマ、オルマ、わたくしを置いていかないで・・・」


騙され、利用されていた事実を知っても。


それでも姫にとっては大切な人だったんだ。それが姫の中の真実。


やっぱり姫とオルマさんの間には、確かな真実があったんだ。


スエルツ王子が泣き崩れる姫を抱き起した。


そして、オルマさんの血にまみれた姫を強く抱きしめる。


「姫、ボクが姫のそばについているよ」

「スエルツ王子! わあぁぁ・・・!」


あたしは、オルマさんの目にそっと手を当て、そのまぶたを閉じた。


最期の瞬間まで、愛する姫の姿を見続けていた目。

オルマさん・・・・・・。


「さようなら・・・」


あたしは涙をこぼし、彼女に別れを告げた。


――ズ・・・・・・


不意に、揺れを感じた。


――ズ・・・ズズ・・・


揺れている。震えている。


大地が、地中が、足の下の方から、大きな力が膨れ上がってくる。

この力は・・・!


――ドーーーーーン!!


いきなり、広範囲の地面が噴水のように飛び散った。


目の前の地面に巨大な穴が開く。


撒き散らかされる土や岩やガレキと一緒に、何かが吹っ飛んでくる。


キラリと輝く白い光。あれは・・・!


「ブランーーー!?」