タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」

彼女が、この国へ来たのはアザレア姫を守るためではなくて・・・


竜神王の目が、目的だった?


「ねえちゃん、白タヌキはどこだ!?」


集中して考え込んでいるあたしの袖口を引っ張り、もどかしげにオジサンが聞いてくる。


あたしの胸はズクンと痛んだ。


「ブランは・・・姿を隠したの。人間に襲われた一族を守るために」


「うわちゃー! いやー、どーすんべー!」


「どうすんべって、どうしたの?」


「地竜が、コッチに向かってるんだぁよぉ!」


「え!?」


地竜がこっちに向かってきてる!?


あの、ヒステリーを起こした迷惑な中年のメスが!?


「だから白タヌキに教えに来ただぁよ。地竜を押さえられるのは、あいつしかいねえ」


「だ、だって、どこに行ったか分からないよ!」


「いやー! どうすんべどうすんべー!」


オジサンは頭を抱えて、そこら中をピョンピョン飛び跳ねる。


ほ、本当にどうしよう!?


オルマさんの行動の真意は分かんないけど、それが良い事態を生む予感は、全然しない。


悪い予感のご神託を感じる。すごく嫌な予感!


また高確率で的中する予感!


「この国は、マスコール王国の二の舞だぁ。魔物がはびこって、滅びちまう」


「そんな・・・」


「一番最初に影響を受けるのは、土の精霊のタヌキたちだぁよ!」